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東京都が主催する東京・江戸の魅力を伝えるメタバース「Virtual Edo-Tokyo」を公開!アバターと化したのガイドスタッフがリアルタイムにメタバースをご案内

東京都が主催する東京・江戸の魅力を伝えるメタバース「Virtual Edo-Tokyo」を公開!アバターと化したのガイドスタッフがリアルタイムにメタバースをご案内
目次

東京都が主催するメタバース「Virtual Edo-Tokyo」とは

「Virtual Edo-Tokyo」は、「持続可能な新しい価値」を生み出す「Sustainable High City Tech Tokyo = SusHi Tech Tokyo」を推進する取組みの一環として、メタバースを活用して、東京と、その前身となる江戸の歴史や多彩な文化、産業の魅力などを国内外に発信していくプロジェクトです。

メタバースプラットフォーム「cluster」を会場として2024年1月18日〜2月12日の期間に行われたイベントでは、参加者の玄関口となる「Entrance」と、その先につながる6つのエリア「Edo Area」「SusHi Tech Tokyo Area」「Industry Area」「Stage Area」「New Tokyo Area」「Park Area」において、それぞれのテーマに応じた体験型コンテンツが提供されました。

(詳しくはこちら:https://sushitech-vr.metro.tokyo.lg.jp/jp/

東京の産業の魅力を発信する「Industry Area」をABALが総合プロデュース

「Virtual Edo-Tokyo」の6つのエリアのうち、東京の多彩な産業の魅力を体験できる「Industry Area」(運営:東京都産業労働局)を、ABALが企画から制作、運営までトータルでプロデュースしました。

「Industry Area」では、産業エントランス拠点に、テクノロジー、フード・レストラン、ファッション、観光からなる4つの産業フロアと、Vtuberによる音楽ライブとクイズイベントを提供しました。例えばファッションフロアでは、洋装の始まりとされた明治時代から現代に続く東京のファッションの歴史を巡る体験ができたり、フード・レストランフロアではユーザーからの注文を受けて板前になった気分で江戸前寿司の握り体験や、居合わせた他の参加者たちと魚のせり体験を楽しめたりと、各フロアのテーマに合わせた多数のコンテンツを提供しました。



常時待機のアバタースタッフが、リアルタイムで各フロアをガイド!

「Industry Area」は、ただ回遊して終わり...ではありません。旅行のツアーガイドのように、ゲストとリアルタイムでコミュニケーションを取りながら各フロアを案内するアバターのガイドスタッフが常駐していました。このアバターガイドスタッフはAIによる機械的なものではなく、バスガイドの経験がある方や、オリンピックボランティアとして各国から訪れる選手団をサポートした経験がある方の知見を元に、豊富な接客スキルを持つ実在のスタッフが務めていました。

「Virtual Edo-Tokyo」内でアバターと化したガイドスタッフたちは、ボイスチャットをONにしてフロアを訪れたゲストに「こんにちは」などと声を掛けて迎えます。声を掛けられたゲストは、ボイスチャットやテキストチャット、エモートなどのアクションを交えながら、応対しやすい方法でリアクションを返します。ガイドスタッフは、ゲストからの要望があれば各フロアを一緒に回り、多彩なコンテンツの説明をしながら「Industry Area」を案内する、という仕組みです。

ゲストとガイドスタッフはお互いにアバターの姿をしているものの、実際には生身の人間同士。ガイドスタッフは手元にある台本に沿って各フロアを案内していきますが、ゲストから想定外の質問をされたり、話しかけられたりすることもあり、そうした場合はアドリブで対応し、自然な会話に発展するケースも見られました。リアルタイムならではの、予測がつかない双方向コミュニケーションがメタバース空間内で楽しめるという体験そのものが、新感覚でおもしろいという声が多く上がりました。


また、常時20人以上が稼働し、総勢100人以上いたアバターのガイドスタッフたちは、皆それぞれに自宅など身を置いている環境から「Industry Area」に出勤し、ガイドの仕事にあたっていました。“メタバースに出勤して働く”という新たな働き方の可能性も感じられた取り組みとなりました。

メタバースで繰り広げられる新たなエコシステムの可能性

この「Virtual Edo-Tokyo」の取り組みでは、物理的な距離や時間、時代の制約を超えて、その都市を巡る楽しさや思ってもみなかった人やサービス、物事に出会えるおもしろさを味わうことができ、都市の魅力や価値を自由度高く発信していく手法として新たな可能性が感じられます。

また、バーチャル空間で働いて収入を得たりサービスを受けられたりすることや、インタラクティブかつリアルタイムな会話を楽しめることは、バーチャル空間で独自のエコシステムを形成できる時代になってきていることも示唆しています。バーチャル空間そのものがコンテンツの運営基盤となることによって、よりリッチで没入感のある体験が提供されると同時に、新たなビジネスモデルやコミュニケーションの形が生まれる可能性があります。

今後も、「Virtual Edo-Tokyo」の取り組みにご期待ください。